
王陽という名前の小姐、その子に出会ったのはもう2年も前の事。
当時開業していたカラオケ店に面接にやってきた彼女は、僕の第一声「脱げるの?」の言葉に凍り付いた。
どうやら自分ではどういう店なのかを把握していなかった様子、一緒に来た先輩格の小姐は知らんぷりしている。
こういう事は夜の仕事では良くある事で、「北京でよい仕事先があるよ!」との甘い言葉にのせられ、地方から北京まで着いてきてしまう子の多い事多い事。
住み込みでも月に1,500元(20,000円)ぐらいのお給料が貰えるとなると、貧困な地域の人達からすれば夢のような条件なのであろう。
ちなみに僕の知っている地域では、一ヶ月朝から晩まで働いて300元(4,500円)なんて地域もある。
そんな貧困な地域の人達が、夢を抱いて北京にやってくるのも理解できる気がする。
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新人さんにお客さんの付きが良いというのは至極当然の事である。
使えそうな子であれば店側もお奨め小姐という事で紹介する。
ちょっとルックス的に使えそうにもない子の場合は、新人ですよ!の一言も言わない。
店お奨めの王陽は、当日第一組目のお客さんに早速指名された。
店主である僕から一言「今日が初日なんで、よろしくお願いします。」
この言葉には実に様々な意味がある。
「ウチの店で使えるように仕込んで下さい」「煮るなり焼くなり好きなようにして下さい」や「お手柔らかに」など、聞く人によってどうとでも取れる言葉である。
「よろしくお願いします」とても便利な言葉だと思う。
元々ウチの店には「仕込んでやろう」というタイプのお客さんが多く、まさにオオカミの群れに羊を放す状態。
これから始まるであろう宴を想像しながら、僕は黙ってドアを閉めた。
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翌日も明るい笑顔で出勤してきた王陽、昨日の事は忘れてしまったかのような元気さだった。
問題なく接客をこなし、2日目、3日目とトラブルもなく順調にデポジットを貯めていく。
一週間出勤して指名率は100%、7日でデポジット700元を積み上げ、自らが手にした現金は1,400元(19,000円)に上った。
7日の出勤で地方にいた頃の4倍以上の収入、これが続けば20倍近いカネを手にする事が可能であろう。
貞操観念と引き換えにした事に、すでに罪の意識を感じなくなって浮かれている王陽だが、これから先に待ち受けている試練など想像する由もないだろう。
人気が急落するのが、もう目前に迫っていた。
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中国のお店でテイクアウトという事は、ホテルないしマンション等へのお餅帰りを意味する。
当然大人のサービスが行われ、その代償は店内での接客の3〜4倍の収入を得る事になる。
日照りが続いた彼女の選んだ道は、そのテイクアウトを受け入れるという事だった。
一ヶ月にも満たない期間で素人の子が落ちていく。
これまで何人もそういった女の子を見てきた僕も、こういった瞬間は驚きを隠せない。
短期間で人の考えはここまで変わるものなのか?
彼女の目は、貪欲にカネを欲しがる目に変わっていた。
王陽がどれだけ悩んでテイクアウトの道を選んだのか?僕には解らない。
先輩小姐達に店外デートがどれくらい一発逆転のチャンスになるのかを吹き込まれたのであろう。
しかし、知らない人の前で裸になるという事は、羞恥心よりも恐怖心が先に立つのではないだろうか?
無防備の自分を晒す事、加えて密室の状況、正直に言って怖い事だと思う。
テイクアウト初日、店を出て行く王陽の背中に少しだけ寂しさのようなモノを感じた僕だった。
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この問題解決には、快楽を仕込むという方法しかない。
セックスを好きにさせ、寝ている子を起こしてしまうのが、最も効果的である。
何が必要なのか?答えは意外と簡単だった。
ここでもやはりカネである。
同じ一回のセックスで得られるカネを増額する為にはどうしたら良いのか?
単にサービスの拡充である。
マグロにご祝儀は出なくても、サービスの良い芸者にはご祝儀が出る。
「さっさと終わらせてよ!」という態度の女に、規定以上の報酬が得られるとは考えにくい。
男たるもの、楽しい時間を過ごす事ができれば、ご祝儀の一つでも包みたくなるというものだ。
如何にして男の心理を理解させるか?
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田舎から彼氏と一緒に北京に来る女がいる。
故郷を後にする時に一人では心細いからなのであろう。
北京に来て最初の頃は男女二人で頑張って仕事をするものの、いくら働いても楽にならない生活に疲れ、女が水商売の道に走る事が多い。
北京のような都会では、田舎者に対する差別はきつく、北京人とはハッキリと分けられた給与体系になっている。
特に男性に対しては牛や馬のように働かされて田舎で働いた給料の+α程度という状態になっており、たくさんの若者が夢を諦めているのが現状である。
北京で稼いで故郷に錦を飾るという夢はあっさりと壊れ、女一人が夜の商売で男を食わしていくケースが多い。
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何人かのお客さんから情報を得て、その女の子を呼び出す事にした。
話しは前後するが、彼女の男は2歳年上で元機械工場勤務、23歳だが15歳から勤務経験で故郷では将来を有望視されていたらしい。
そんな男も北京に出てくればただの田舎者、仕事の経験だけでは田舎の給与+α程度しか収入を得られない。
基本的な生活費の高い北京、遊びの誘惑などもあり、貯蓄に回るカネなど残ろう筈もなかった。
街は楽しそうな笑顔を振り撒く若者で溢れている、しかし自分達はなぜこんな苦労をしなければならないのか?
そんな生活に疲れていたある日、女がウチの店の門を叩いた。
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ある日の夕方、店の外で女を待ち伏せする男がいた。
何日か前から女を尾行して、店の所在地を突き止めたらしい。
修羅場、まさに修羅場になったらしい。
自宅まで連れ戻され、殴る蹴るの暴行を受けた。
殴りながらこれまで何人と関係を持ったのかを問い詰めるが、頑なに口を閉ざす女。
認めたら終わり、これが中国の常識である。
女は最後までテイクアウトされていた事を認めなかった。
そこまでしなくても稼げる事を必死に説明し、男の責めを耐え切った。
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男は女からカネを巻き上げつつも、殴る事を辞めなかった。
自分の行いとの葛藤なのかは知る由もないが、3日に一度は殴っていた。
しかし、女は男から離れようとはしなかった。
この男には、ヒモになるべくして生まれてきたような才能があったのである。
女を殴る、その後は自分がどれだけ女を愛しているかを伝え、泣きながら女を抱くのである。
これは母性をくすぐる。
ヤクザが女を垂らしこむのと同じやり方を、この男は自然にやってのけたのである。
この頃になると、男はショートだけでなく泊まりを認めるようになった。
男は愛する女を独占する気持ちをカネに換えた、嫉妬はするがまずカネが優先順位の上にくるのであろう。
遊びまわる男、当初女が隠れて貯めていたカネも使い果たし、彼等の会話は女が男にその日の稼ぎを渡すところから始まるようになった。
それでも女は稼ぎ続けた、既に故郷に錦を飾るという目的からは遠く離れた場所に居た。
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その後、女は別の店で働くようになった。
しかし環境は変わらずに、相変わらず痣だらけの体をしている。
日本人向けの店を転々としたが、どこの店でも痣の事がばれると解雇通告を受けていた。
中国人向けの店へ転職するもこれまた同じ状態、一ヶ月程で店を替える事を繰り返していた。
そんなある日、女から連絡が入った。
男と話し合ったという、「お前を殴る事は辞められないが、別れたくない」と言われたそうだ。
この言葉を聞いて、女はこれまで以上に男から離れられなくなった。
しかし、殴られてばかりでは店を転々とする現在の生活は改善できない。
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中国の特殊サウナというのは、日本でいうソープランドに相当する。
酒を飲んで接客する事はなく、一日に5〜6人の客を取るのが普通である。
その店の手取りは一人当たり300元、ウチの店で働くよりも単純に手取りは増える。
男には一日に2〜3人と説明して、差し引いた人数分を女の口座へ入金してやる事にした。
三ヶ月が経ち、女は日の当たる場所に出た。
体の痣はすっかり消え、精神的にも安定していた。
女は男に会う事を望んだ、自分が地下に篭っている間、どんな生活をしていたんだろうと心配していた。
これは女にも内緒にしていた事だったのだが、実は男をウチの店で住み込みで働かせていた。
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え?そんなのあったの?と言われそうですが、一部の地域では「小姐営業許可証」なるモノが存在します。
モチロン北京や上海といった大都市にはありませんが、産業の発達していない地方都市などでは、その都市の財政を支える為に小姐から税金を徴収しています。
こういった特別地方税と呼ばれる特殊な税金徴収が中央政府が正式に認可しているかどうかは判りませんが、この小姐営業許可証のおかげで北京などの大都市に出てくる小姐のレベルは低いのです。
地方でも美人は相当な人気を集めるので、小姐営業許可証がない危険な地域へ働きに出る必要がないのです。
このせいで東北の地方都市には北京ではお目にかかれないような超美人がたくさんいます。
やはり本物は産地へ行かなければ手に入らないという事でしょうか?
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日本では考えられない事だが、中国には戸籍を持たない人間が存在する。
一人っ子政策が施行されてから20年余り、都市部に住む裕福な親はたった一人の子供の教育にお金をつぎ込むようになったが、農村部の貧困層では子供は未だに労働力である。
そんな若い働き手を作る事を規制されてしまっては、人海戦術で行われる農業などはたまったものではない。
こっそりと子供を産んで育て、戸籍も取らせずに農業に従事させる事は、中国の田舎ではごく当たり前の事であった。
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紛失したのだから仕方がないと放置しておいた身分証、これが大間違いであった。
ある日、以前のお店に手入れが入り、40数名の小姐達が連行されてしまった。
この中に例の女も含まれていたのである。
実はこれだけの大捕り物になった原因は、この女にあった。
この日は通常の見回り、特に手入れという体制でご来店頂いた訳ではなかった。
ところがこの女、制服を見た瞬間にダッシュで逃げたのである。
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以前の店では子持ちの小姐が多数居た。
彼女達は若い時期に出産しているので、言われても信じられない外観の子が多い。
店では子持ちの小姐の方が人気が高かった。
やはり若いだけの小姐と違って男あしらいに長けているのであろう。
苦労した者のみが作り出せる世界というのが、そこにあった。
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彼女が北京にやってきたのは23歳の時だった。
ご多分に漏れずレストランの住み込みウェイトレスとして働いた。
168cmのスラっとした彼女は、レストランのウェイトレスにしては魅力的過ぎた。
一週間もしないうちに老板に見そめられ、愛人になるように口説かれていた。
彼女は故郷でも異性にモテた、言い寄る男は数知れず、そんな男には飽きていたが、今自分を口説いているのは北京の金持ちである。
口説かれ慣れていた彼女も悪い気がしなかった。
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三ヶ月が過ぎる頃、彼女はレストランに出勤する事を止められた。
高級経理としてフロアに立つ彼女に、悪い虫が付く事を恐れた為である。
男は彼女に外出を禁止し、マンションに軟禁状態にした。
外出する時は必ず男と一緒、単独での外出は許されなかった。
毎日自宅でテレビを観て過ごし、男の帰宅を待つ生活。。。
そんなつまらない生活でも彼女にとっては故郷で暮らすよりもましだった。
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不幸はこれだけではなかった。
彼女のお腹の中には男の子供がいたのである。
妊娠は四ヶ月、男は出産を機に足を洗って入籍する事を考えていたのである。
その矢先の無期懲役、彼女は減刑されて出所できる希望を捨てずに生む事を決意した。
25歳の夏だった。
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彼女がなぜ故郷に帰らなかったのか?
それは面子であった。
男と暮らしていた期間は、故郷へ仕送りをしていた。
毎月1万元、実家の家族は恵まれた生活を送っていた。
実家の家族は彼女を成功者として見ていたのである。
この状態では帰れない、彼女を面子という無意味なモノが縛っていた。
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緊急出産となり、通常よりも多額の費用が必要になった。
生まれた子供は保育器に入れられ、その費用で残りの手持ち資金もブランド品も失った。
残ったのは深い妊娠線と伸びた皮膚。
彼女は女として生きていく自信を失った。
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冷静に考えれば小姐という仕事で上納金を捻出できる筈がない。
しかし彼女の唯一の頼みは男だった。
男が帰ってくれば以前の生活に戻れる、それだけを信じていた。
しかし刑期は無期、恩赦でもなければ出所は不可能であろう。
出産から三ヵ月後、彼女は夜の世界にデビューした。
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彼女は美容整形を考えた。
多くの病院を回り、妊娠線を除去する為に奔走した。
結果はどこの病院でも断られた、医者が驚くぐらいの無数の妊娠線だった。
手術で皮膚を切り取る事も考えたが、どこの病院でも断れた。
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美容整形手術を施すも、27歳になった彼女は指名される事が少なくなってきた。
時代は18〜20歳の若い小姐を求めていた。
一週間に一度しか指名されない事も多くなり、指名されたとしても硬化した胸を持つ彼女のリピーターになる客はいなかった。
そんなある夏の事、以前の店に彼女が面接にやってきた。
人目を引くルックス、一発採用だった。
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翌年の春から北京で新型肺炎が大流行した。
数百人規模で発生する死者、多くの日本人が帰国し、日本人向けの店は閑古鳥となった。
故郷に帰る小姐達も増え、北京市内から小姐の流出が始まった。
以前の店でも感染を恐れて帰省する小姐が出始め、人数は半分以下となった。
残ったのはそれぞれに事情を抱えて帰省できない小姐達、親と仲違いして帰れない者、金の工面がつかない者達だった。
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辛い時期を共に乗り越えてきた小姐達、誰も他店へ行こうとしなかった。
営業停止が解けるまで個人営業を繰り返し、店からの客離れを防いでくれた。
そんな中、一人だけ個人営業を行わない小姐がいた。
それが彼女だった。
小姐達は皆知っていた、彼女の体が売り物にならない事を。。。
続きを読む "中国小姐ストーリー 子持ちの女 11" »

月極めの愛人としての報酬は1万元、炊事洗濯から夜のお勤めまでしてもらう内容だった。
初めて彼女の体を見た時は、正直驚いた。
綺麗な顔立ち、細く締まった足首から期待する体とはかけ離れたものだった。
これまで出産を経験した女性の体を見てきたが、ここまで酷い状態というのはなかった。
双子を妊娠した事による通常以上の皮膚の伸びは、出産後2年が経過したにも関わらず弛んだままだった。
彼女の体を見た瞬間、なぜリピーターがいないのか理解できた。
続きを読む "中国小姐ストーリー 子持ちの女 12" »

○雪というその女、人を騙す為に生まれてきたような女だった。
河○省出身、北京の人間ならその土地の出身と聞いただけでウソツキのレッテルを貼る。
出身地で人を判断する事はしたくないが、この女に限っては仕方がないと思えた。
接客時にお客さんの財布・携帯が無くなる事など日常茶飯事、シェアして住んでいる仲間の部屋からモノがなくなる事もあって、小姐仲間からも要注意人物とされていた。
状況証拠は完璧でも、その女はシラを切り続ける。
問い詰めても絶対に認めることはしない。
とにかく厄介な女だった。
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そんな女でもお客さんには人気があった。
天性の才能なのであろう、人に媚を売るのがうまかった。
加えて白い肌に大きな胸、オジさんには堪らない体付きをしていた。
この女はテイクアウトを頑なに拒んだ、本来稼げる筈であるお持ち帰りサービスを徹底して拒んでいた。
私は誰とでも寝る女ではないというチンケなプライドを掲げ、そのルックスだけで指名を勝ち取っていた。
テイクアウトを受け入れないのが悪い事という意味ではない、この女はテイクアウトを受け入れている他の女をバカにするのだ。
この態度が鼻に付く、テイクアウトされようがされまいが、世間一般では小姐という職業そのものが差別されているにも関わらず、同業の仲間をバカにする態度、そういった面でも嫌われていた。
目くそ鼻くそを笑うがそのまま当て嵌まる女である。
続きを読む "中国小姐ストーリー 騙す女 2" »

○雪には人一倍カネに執着する過去があった。
河○省は周囲からウソツキのレッテルを貼られている為、その土地の出身というだけでまともな就職もできなかった。
企業間の取引も河○省の会社というだけで敬遠される事もある。
そんな差別された地域、当然貧困である。
幼少の頃は靴を買ってもらう事もできず、いつも裸足だった。
食費を捻出する為に風呂代を削る、入浴は週に一度だけだった。
そんな貧困の過去が○雪のベースにはあるのだろう。
食べ物を残す事を徹底して嫌う、一見倹約タイプの良い女に見えるのだが、倹約ではなく守銭奴だった。
食べ物を残すぐらいオーダーするぐらいなら、その分のカネをくれという考え方だった。
自分ではタバコすらも買わない、中国の習慣を利用して他人のタバコを悪びれもなく吸う女。
極度の貧困が○雪をそういう女に育てたのだった。
続きを読む "中国小姐ストーリー 騙す女 3" »

毎日堕胎に関する問い合わせメールを処理していると、全てが妻子持ち・50代前半・2〜3週間遅れているという共通項で括られた。
メールの差出人は7人、多分全て同じ女に引っ掛かっているのである可能性が高い。
薬で処理するメールを送って5日後から「特殊な体質で薬が飲めないと言われた」というメールが殺到する事になった。
特殊な体質が7人全てに当て嵌まる筈がない、全て同じ女という勘は当たっていた。
薬が飲めない体質なので、堕胎手術を受けなければならないという。
手術という単語で震え上がっている様子が、メールの文面に表れていた。
続きを読む "中国小姐ストーリー 騙す女 4" »

新聞の求人広告で面接に来た女の子だった。
見るからに田舎モノ、数日間洗っていないようなベッタリした髪、部分的に日焼けした腕、垢抜けない服装、どこから見ても夜の仕事に向いているとは思えなかった。
風呂に入れたとしてもそう代わり映えはしないだろうと思われた女の子だったが、面接の時の態度は抜群に良かった。
人と話す時にきちんと目を見る、田舎から出てきたばかりの純情そうな目は、逆にドキドキしてしまった。
とりあえず期待を込めて採用、店に連絡して風呂に入れさせた。
一度もパーマをかけた事のない髪、洗い上がりは自然な艶を放っていた。
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準備が整った所で、改めて彼女を見た。
着替えさせたが、ドレスがまったく似合わない。
まるで七五三のように見えた。
チャイナドレス・メイド服・ミニスカートにドレス、色々と試したが、どれも似合わなかった。
やはり夜の雰囲気を醸し出していない女では、何を着ても様にならないのであろう。
少しはマシに見えるメイド服を着させて様子を見る事にした。
水商売の女の艶気こそ醸し出していないものの、彼女の綺麗な目は十分に魅力的だった。
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ようやく足の臭いが収まった頃、彼女の外観にも変化が現れた。
田舎の臭いも少しは取れ「アルプスの少女ハイジ」に見えるようになってきた。
最初の頃から比べると大きな進歩だった。
少し幼い系の女の子が好きな方には堪らないキャラになった。
現在でも彼女を指名する方は多くいる。
皆一様に言うのが「目が綺麗」、確かに僕の第一印象も彼女の瞳だった。
目だけを比べれば、店で一番魅力的な目をしているであろう。
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