
会議室の横に設けられた接待用の部屋に通されて宴会です。
照明は白熱灯が一個、それも10Wぐらいの暗ーい電球でした。
こんな暗さで食事をするのは、闇鍋ぐらいしか経験がありません。
円卓には10皿ぐらいの料理が並べられ、如何にも中華料理という雰囲気を醸し出しています。
ショットグラスに臭い酒を注がれ、飲め飲めと乾杯が始まりました。
中国の白酒と呼ばれる酒は、日本人には刺激が強過ぎるぐらいに臭いです。
これを常に飲んでいる中国のオヤジは、口臭・体臭ともにこの臭いがします。
グイっと飲んでガハァーと息を吐くと、息に色が着いているんじゃないかと思えるぐらい臭いにおいがします。
そんな臭い酒を煽りながら、食事をしていきました。
円卓に並べられた皿には様々な料理が並び、現地の人が食え食えと僕のお皿に取り寄せてくれました。
色んな料理が集まってきたかと思いきや、よく見ると食材は2種類だけです。
丸く切ったり四角く切ったり、千切りにしたりと工夫していますが、白菜とジャガイモしかありません。
はぁ?と思って円卓の上を見ると、ほんとに白菜とジャガイモ料理しかありませんでした。
当時の中国では、まだ食料は豊富ではなく、多種多様な食材を食べられる状況にはなっていませんでした。
普通、外国人が来るとなればヤギの一匹でも殺すらしいですが、僕の前の円卓にヤギがいなかった事を考えると、重要な来賓として扱われていなかったような気がします。
このヤギも殺して貰えない立場というのは、後々問題になってくるのでした。

白菜とジャガイモ、それにホットケーキのようなモノとおかゆのようなモノ、これが初の本場中国の味となったわけでした。
この初日に食べたホットケーキのようなモノというのが、これからの主食になるとは思いもよりませんでした。
これはトウモロコシで作ったパンで、見た目はいいのですがノド越しは最悪、なかなか飲み込めないというシロモノでした。
空腹を紛らわすにはこのパンと水、これに限りました。
おかゆのようなモノの正体は、ヒエとかアワっていうんでしょうか?
日本の自宅で飼ってたインコが食べてたツブツブした穀物に似ています。
それをお湯でもどしたような感じの食べ物だったので、インコではない僕には食べることはできませんでした。
一口だけ食え食えと言われて食べましたが、口の中に広がる妙なツブツブ感が気持ち悪く、口の中がジンマシンにでもなりそうな気がしました。
こいつもトウモロコシパンと並び、今後の主食になるとは思いもしませんでした。
なんだかよくわからないモノを食べさせられて、白酒で泥酔した中国初夜となりました。
国慶節も通常営業!女の子もいつも通りに出勤しています。