
1987年5月、初めて中国の大地を踏みました。
感想は一言"くさーい"だけでした。
韓国は"キムチ"の匂いがするとかしないとか?
北京空港の匂いを例えて言うなら、ニンニクとほこりの混じったような匂いがしました。
なんとも言えない不快感を覚える香り、正直イヤだなーと思いました。
出迎えの車に乗って北京市内に入らずに横に動くこと6時間、万里の長城のふもとに位置する勤務地にたどり着きました。
いまでこそ北京市内から1時間程度で到着する万里の長城ですが、当時は高速道路が整備されておらず、市内からでも3時間はかかる場所でした。
空港からは山の中のケモノ道をひた走って到着するという、未開っぽい土地です。
乗っているのはBJ2020という中国産のジープで、これがまたボロイ。
今はマニアに人気の有る車ですが、それもそのはずほとんど走っていません。
工場までの6時間、僕の頭にはインディージョーンズのテーマ曲"ちゃ〜ららっちゃ〜ちゃ〜らら〜ちゃ〜ららっちゃ〜ちゃ〜らら〜"がずっと流れていました。
僕の仕事は何かの発掘ですか?と自分の仕事を再確認したくなりました。
何度も止まるBJ2020、ボディーはギコギコいってます。

予定では明日は北京市内を視察して、北京生活に自分自身が耐えられるかどうかを確認することになっていますが、この車、明日動くんだろうか?という疑問ばかりが頭を駆け巡ります。
日が落ちかけた頃にようやく工場がある集落に到着しました。
この場所は、当時はまだ北京市の仲間入りをしておらず、地方の県という扱いでした。
県といっても何もない場所、地方都市という形すらなしていません。
レンガの家が立ち並んでいますが、民家というより納屋か倉庫のような感じです。
絵本に出てきた三匹のこぶたの家の方が、よっぽど民家っぽいです。
そんなレンガの家が立ち並ぶ集落の中心に、二階建ての真っ白な工場が立っていました。
周囲がレンガ一色なので、白い建物というのは新鮮です。
これを見てちょっと安心、自分の仕事場に自信がもてました。
しかし、空港→工場までが6時間、工場→北京市内が3時間、距離云々は別にしてこの3時間は通勤距離と考えるのは間違いっぽいです。
まぁ、年収シーマなのでこれぐらいの我慢はしなくてはなりません。
荷物の整理もそこそこに歓迎の食事会に出席しました。
国慶節も通常営業!女の子もいつも通りに出勤しています。