
毎日堕胎に関する問い合わせメールを処理していると、全てが妻子持ち・50代前半・2〜3週間遅れているという共通項で括られた。
メールの差出人は7人、多分全て同じ女に引っ掛かっているのである可能性が高い。
薬で処理するメールを送って5日後から「特殊な体質で薬が飲めないと言われた」というメールが殺到する事になった。
特殊な体質が7人全てに当て嵌まる筈がない、全て同じ女という勘は当たっていた。
薬が飲めない体質なので、堕胎手術を受けなければならないという。
手術という単語で震え上がっている様子が、メールの文面に表れていた。

中国での堕胎手術には、1,000元もかからない。
病院へ行き、「今日おろしますか?」と聞かれるぐらいコンビニエンスである。
一人っ子政策の為、子供をおろす罪の意識は日本ほどもない。
朝行って昼までには処置完了、少し休んで午後には歩いて帰る。
2〜3日間の休養を取れば、後は普通に働ける。
こういった説明を返送すると、今度は「手術に3,000元・入院費用に5,000元かかると言われた」というメールが届くようになった。
7人全てからである、大の男が一人の女に振り回されている。
僕は「仕方ないんじゃないですか?」これしか書く事ができなかった。
冷たいようだが仕方がない、相手を知らない以上、これ以上のアドバイスはできなかった。
時間の経過と共に請求されている金額は更に膨らみ、最低ラインが2万元となっていった。
女は診断書まで用意する念の入れようで、男”達”の逃げ道を塞いでいく。
中国では診断書などいくらでも偽造できる事をこの人達は知らない。
手術費用に入院費用、休業補償の1万元に慰謝料まで要求され、二進も三進も行かなくなっている様子が伝わってくる。
全員テンパイ状態、誰かが振り込むのを待つだけとなった。
僕はメールで相談を受けているだけなので、最後にツモって上がれるような牌を提供する事もできない。
メール連絡が途切れて3日が経った。
コメント (7)
TITLE:
SECRET: 0
PASS:
僕が知っているだけでも数人居ますからね。
油断も隙もありません。
投稿者: 店主 | 2005年02月15日 11:40
日時: 2005年02月15日 11:40
TITLE:
SECRET: 0
PASS:
@堕胎手術へは立ち会う
@事後報告の場合は俺の子という証拠が無いと言い切る
@俺はパイプカットしていると言い反応を見る
@もう一回作ろうと言う!(?)
これで防げるとは思いますが、皆さん優しい方々でそこまで言えたら悩まないでしょうが・・・
投稿者: Asukal | 2005年02月15日 13:34
日時: 2005年02月15日 13:34
TITLE:
SECRET: 0
PASS:
どうしても感情移入してしまうんでしょうね。
僕は自分の子供ではありませんが、立ち会った事があります。
投稿者: 店主 | 2005年02月15日 16:14
日時: 2005年02月15日 16:14
TITLE:
SECRET: 0
PASS:
お母さんが病気・弟が進学・お父さんが事故・
誕生日(最低西暦と旧暦で年に二回)・そして妊娠・・・古くから、世の東西を問わずに使われる殺し文句。私はこれらのうちどれか一言聞いた瞬間に遠ざかります。冗談ではなくこれらの言葉本当に何度も聞かされました。残念ですが日本人が思っているほど甘くないですね。「お金がほしいのでくれ」と言われた方がずいぶんすっきりするのですが。
投稿者: Asukal | 2005年02月15日 16:24
日時: 2005年02月15日 16:24
TITLE:
SECRET: 0
PASS:
回りくどく言うのが中国人ですね。
僕もダイレクトに言われた方が受けやすいし、断りやすいです。
でも、よっしゃ!と男になった事は数えるほどしかありません。
投稿者: 店主 | 2005年02月15日 18:10
日時: 2005年02月15日 18:10
TITLE:
SECRET: 0
PASS:
すごいリアルな話で面白いです
結局逃げないところが日本人らしいなと思います
友人の殺し文句は“産めよ”です
私には“埋めよ”に聞こえますが
ちなみに薬の名前は“息隠”
こんなダイレクトな名前付けなくてもね
投稿者: 不夜城 | 2005年02月21日 10:20
日時: 2005年02月21日 10:20
TITLE:
SECRET: 0
PASS:
産めよって言ったらホントに産まれて玄関の前に置かれてピンポンダッシュされた人を知ってます。
ドアを開けたら赤ちゃん置き去り、相当にビビッたそうです。
投稿者: 店主 | 2005年02月21日 11:52
日時: 2005年02月21日 11:52