
緊急出産となり、通常よりも多額の費用が必要になった。
生まれた子供は保育器に入れられ、その費用で残りの手持ち資金もブランド品も失った。
残ったのは深い妊娠線と伸びた皮膚。
彼女は女として生きていく自信を失った。
退院後、地下に戻った彼女を温かく迎えてくれたのは、夜の店で働く小姐達であった。
これまで心の底で蔑視の対象としてきた彼女達だった。
彼女は自分の心の狭さを悔いた。
小姐達に支えられ、子供と共に慎ましいながらも安定した生活を送る事ができた。
彼女はこれからの人生を考えていた。
献上し続けなければ、男の無期懲役が解かれる可能性はゼロに近い。
しかしそれだけの資金はどこから捻出するのか?
組織は様変わりし、以前のボスを救う気持ちはない。
諦めるべきか?彼女は自分で資金を捻出する方法を考えた。
選んだ道が小姐という職業だった。