日本では考えられない事だが、中国には戸籍を持たない人間が存在する。
一人っ子政策が施行されてから20年余り、都市部に住む裕福な親はたった一人の子供の教育にお金をつぎ込むようになったが、農村部の貧困層では子供は未だに労働力である。
そんな若い働き手を作る事を規制されてしまっては、人海戦術で行われる農業などはたまったものではない。
こっそりと子供を産んで育て、戸籍も取らせずに農業に従事させる事は、中国の田舎ではごく当たり前の事であった。
以前のお店に面接に来た女、自己申告の18歳に達しているとは思えない幼さだった。
年齢確認の為に身分証の提示を求めると、現在紛失中との事。
地方から出てきた人は出生地でしか再発行を認められていない。
紛失してしまったという事は、再度田舎に帰ってから再交付を受けねばならない。
これはとても面倒だ。
とりあえず自己申告の18歳を信じて雇用するも、やはりどう考えてもおかしい。
干支を聞いても曖昧な返事、知識レベルも非常に低いものであった。
なにしろ三桁の足し算ができない。
たまたま経理が不在で、傍にいたこの子に計算してもらったのだが、700+400+150ができなかった。
学校で習わなかったのか?
分数ができない小姐は多数存在するが、足し算もできないというのは大きな問題である。
何か大きな問題に発展するのではないかという予感は見事に当たった。
コメント (1)
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短編なのでそれほどの盛り上がりはありませんです。
今度はもがき苦しむ男ってのも書いてみようかなと。。。
イッキに読者を失いますかね?
投稿者: 店主 | 2004年12月07日 05:08
日時: 2004年12月07日 05:08